現在、当園では不知火と河内晩柑、2種類の品目を育てています。


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 まず一つ目は不知火(しらぬい)。あたまの凸が特徴的な通称「デコポン」です。
 特徴的な見た目と剥きやすい皮。そのまま食べられる内皮に濃厚な甘さとほのかな酸味。一度聞いたら忘れないネーミングの「デコポン」とも合わさって自分の中ではみかんの王様ではないかと思っています。
 
 とても覚えやすい名前の「デコポン」ですが実はJAの登録商標。不知火の中で糖度が13度以上酸度が1度以下のモノがJAを通じて出荷されて初めて「デコポン」を名乗れるのです。なので個人販売をされている農家さんは正式な品種名の不知火という名で販売されていると思います。 (デコちゃんのように似た名前も見かけますね)
 確かに糖度が13度以上ないとデコポンは名乗れませんが不知火という名で販売されているから甘くないというわけではないのでお間違えなく。あとデコポンには頭の凸がないものもあります。基本的に味と品質には違いはないです。
 収穫のシーズンは12月下旬から2月上旬くらいです。収穫後1ヶ月ほど貯蔵し出荷となります。詳しい出荷時期はおしらせをご覧ください。
 現在当園で不知火は露地栽培のみで育てています。露地栽培の不知火はハウス物に比べてやや酸度が高い分、「コク」があるとも言われます。しかし、外敵にさらされやすいため外見のよいものをつくるのが難しく、より商品価値を高めるためハウス栽培がメジャーになりつつあります。今後当園もハウス栽培を導入し露地とハウスあわせてつくっていきたいと考えています。ハウス物と露地物食べ比べてみるのも面白いかもしれませんね。


 二つ目は河内晩柑です。にが味の少ない和製グレープフルーツとも言われています。四国あたりではジューシーオレンジや美生柑(みしょうかん)の名で販売されています。最近は「あまくさ晩柑」としても売り出されています。たくさん名前があって混乱するかも知れませんが全部同じ河内晩柑です。
 3月から8月にかけてと長期間収穫できる珍しい品種でもあります。シーズン初めはジューシーな甘さが楽しめ、夏が近づくにつれてさっぱりとした味に変化していきます。当園では品質保持のため4月から5月の出荷を考えています。詳しい出荷時期はおしらせをご覧ください。
 そのまま食べるもよし。冷やして食べるもよし。絞ってジュースにしてもよし。とある居酒屋ではバンカンサワーなるものもあるとか。
 晩柑の歴史は古く当園にも60年近くなる木があります。熊本のみかんの名産地、河内町の民家で発見されたとか。2015年に新しく53本の苗を新植しました。おいしいみかんがなるのは何年後でしょうか?